こんにちは!カメラ歴25年以上のカメラブロガー【卯月銀河】です。
iPhone 18 Proの可変絞りは、光量と被写界深度を物理的に変えられる点が最大の進化です。
iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxでは、メインカメラにiPhone初となる「可変絞り」が搭載されました。
※本記事では「iPhone 18 Pro」を中心に解説しますが、可変絞りの基本仕様やF値の使い分けはiPhone 18 Pro Maxにも共通します。そのため、18 Pro Maxを検討している方も同じ考え方で読み進めてください。
これまでのiPhone Proシリーズは絞り値が固定されていましたが、iPhone 18 Proシリーズではƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0の4段階から絞りを選択できます。
Appleによると、カメラが撮影シーンに応じて明るさと被写界深度を自動調整するほか、カメラアプリのProコントロールからユーザーが絞りを変更することもできます。
では、可変絞りによってiPhoneの写真は実際に何が変わるのでしょうか。
この記事では、カメラの「絞り」の基本から、暗所・背景ボケ・集合写真・動画撮影への影響、一眼・ミラーレスカメラとの違いまで、カメラユーザーの視点から解説します。
※本記事はApple公式情報と公開されている実機レビューをもとに、カメラ歴25年以上の筆者が可変絞りの仕組みと撮影への影響を解説しています。
- 【結論】iPhone 18 Proの可変絞りは「光量と被写界深度を物理的に変えられる」のが大きな進化
- iPhone 18 Proの可変絞りはどう使い分ける?
- iPhone 18 Pro / 18 Pro Maxのカメラ仕様
- そもそも可変絞りとは?
- iPhone 17 Proとの最大の違いは「固定絞り→可変絞り」
- 可変絞りによって暗所撮影はどう変わる?
- ƒ/2.8に絞ると解像感が上がる?
- 集合写真ではƒ/4が役立つ
- 背景ボケは一眼カメラ並みになる?
- 動画撮影では可変絞りの恩恵が大きい
- Proコントロールで絞りやシャッタースピードを変更できる
- 可変絞りのメリット5つ
- 可変絞りのデメリット・限界
- iPhoneとミラーレスカメラの可変絞りは同じ?
- iPhone 17 Proから買い替える価値はある?
- よくある質問集(FAQ)
- iPhone 18 Proに可変絞りは搭載されていますか?
- iPhone 18 Pro Maxにも搭載されていますか?
- iPhone 18 Pro Maxでも可変絞りの使い分けは同じですか?
- 可変絞りのF値はいくつですか?
- 可変絞りはメインカメラだけですか?
- iPhone 17 Proとの違いは?
- ƒ/1.48は何に向いていますか?
- ƒ/4は何に向いていますか?
- 背景ボケは一眼カメラ並みになりますか?
- 可変絞りで暗所性能は上がりますか?
- 絞れば絞るほど高画質になりますか?
- 動画撮影にもメリットはありますか?
- NDフィルターは不要になりますか?
- 絞りを自分で変更できますか?
- サードパーティ製アプリからも操作できますか?
- iPhone 17 Proから買い替える価値はありますか?
- まとめ|可変絞りは「画素数では分からない」iPhone 18 Proのカメラ進化
【結論】iPhone 18 Proの可変絞りは「光量と被写界深度を物理的に変えられる」のが大きな進化
iPhone 18 Proの可変絞りで最も重要なのは、ソフトウェア処理だけではなく、レンズを通過する光量と被写界深度を物理的にコントロールできるようになったことです。
AppleはiPhone 18 Pro / Pro Maxの48MP Fusionメインカメラに、レーザーカットされた6枚の絞りブレードを搭載。
ƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0の4つの絞り値を手動で選択できます。自動撮影時には、被写界深度と明るさに合わせて絞りを調整します。
大まかに分けると、次のような使い分けです。
| 絞り値 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| ƒ/1.48 | 最も多く光を取り込む | 夜景・暗い室内 |
| ƒ/1.8 | 光量と被写界深度のバランス | 日常・人物撮影 |
| ƒ/2.8 | 被写界深度を深くできる | 風景・スナップ |
| ƒ/4.0 | 最も被写界深度が深い | 集合写真・風景 |
Apple自身もƒ/1.48について低照度性能を重視した設定、ƒ/1.8を標準、ƒ/2.8をより深い被写界深度、ƒ/4.0を最大の被写界深度を得る設定として紹介しています。
ただし、「可変絞りを搭載したから一眼カメラ並みの背景ボケが得られる」と考えるのは正確ではありません。
スマートフォンはイメージセンサーと実焦点距離が小さいため、可変絞りのメリットは大きなボケだけではなく、光量・被写界深度・画質・動画露出を細かく制御できることにあります。
iPhone 18 Proの可変絞りはどう使い分ける?
iPhone 18 Pro / iPhone 18 Pro Maxの48MP Fusionメインカメラでは、ƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0の4つの絞り値を選択できます。
iPhone 18 Pro Maxも同じ4段階の可変絞りに対応しているため、以下で紹介するƒ/1.48〜ƒ/4.0の使い分けはPro / Pro Max共通です。
Appleはそれぞれを「最大の明るさ」「デフォルト」「より深い被写界深度」「最大の被写界深度」と位置づけています。
「4つもあると、結局どれを使えばいいの?」と迷う人もいると思います。
カメラ歴25年以上の筆者から見ると、すべての数字を覚える必要はありません。
まずは、
暗い場所では開く、奥までピントを合わせたいときは絞る
というカメラの基本だけ押さえておけば十分です。
使い分けの目安を先にまとめると、次のようになります。
| 絞り値 | Apple公式での位置づけ | 使い方の目安 |
|---|---|---|
| ƒ/1.48 | 最大の明るさ | 夜景・暗い室内など光量を優先したい場面 |
| ƒ/1.8 | デフォルト | 普段使い・迷ったときの基準 |
| ƒ/2.8 | より深い被写界深度 | 奥まで写したい場面・解像感を重視したいとき |
| ƒ/4.0 | 最大の被写界深度 | 集合写真・奥行きのある構図・光条表現 |

※「使い方の目安」は、Apple公式の説明と一般的なカメラの絞り特性をもとに整理したものです。Appleが撮影ジャンルごとに設定を指定しているわけではありません。
ƒ/1.48|夜景・暗い室内など光量を優先したい場面
ƒ/1.48は、iPhone 18 Proで選択できる最も明るい絞り値です。
Appleはƒ/1.48について、暗い場所での撮影性能が約50%向上し、室内シーンやナイトモード撮影に向いていると説明しています。
絞りを開くほどレンズを通る光の量が増えるため、一般的なカメラの考え方では、
- ISO感度を抑えやすい
- シャッタースピードを確保しやすい
- 手ブレや被写体ブレを抑えやすい
といったメリットがあります。
そのため、夜景や暗い室内など「まず光量を確保したい場面」ではƒ/1.48がわかりやすい選択肢です。
ただし、「最も明るい=常に最も高画質」という意味ではありません。
PetaPixelの実機テストでは、ƒ/1.48は画面周辺部のシャープネスが4つの設定の中で最も低く、ƒ/1.8やƒ/2.8へ絞ることで描写が改善する傾向が確認されています。
つまり、カメラ的に考えると、
暗所では光量を優先してƒ/1.48、十分に明るければ無理に開放を使わない
という使い方が自然です。
ƒ/1.8|普段使い・迷ったときの基準
Appleはƒ/1.8を「デフォルト」として設定しています。
公式説明では、暗い場所での明るさと被写界深度をバランス良く両立する設定とされています。
そのため、特定の撮影ジャンル専用というより、
「どのF値を使えばいいかわからないときの基準」
と考えるのが最もわかりやすいです。
ƒ/1.48より少し絞られるため取り込める光は減りますが、その分だけ被写界深度が少し深くなり、PetaPixelの実機テストでも周辺部のシャープネスが改善しています。
卯月銀河なら、カメラ初心者にはまずƒ/1.8を基準として覚えることをおすすめします。
- 暗くて光量が欲しい → ƒ/1.48
- 普段の撮影 → ƒ/1.8
- 奥までピントを合わせたい → ƒ/2.8やƒ/4
この3つの考え方だけでも、可変絞りはかなり使いやすくなります。
もちろん、普段はオートに任せても問題ありません。
「ここでは自分で描写を変えたい」と思ったときだけ手動で変更するくらいの使い方が、iPhone 18 Proの可変絞りとは相性が良いと考えています。
ƒ/2.8|奥まで写したい場面・解像感を重視したいとき
ƒ/2.8についてAppleは、「より深い被写界深度」を得られる設定と説明しています。
ƒ/1.48やƒ/1.8より絞ることで、ピントが合って見える前後の範囲が広くなります。
そのため、
- 奥行きのある風景
- 街並み
- テーブルフォト
- 手前と奥の両方を見せたい構図
- 前後に被写体が並んでいる場面
などで使いやすい設定です。
ここは、カメラを長く使ってきた人ほど面白く感じる部分だと思います。
一眼・ミラーレスでも、最大開放が必ずしも最もシャープとは限りません。
レンズによっては少し絞ることで収差が抑えられ、解像感が高くなることがあります。
iPhone 18 Proでも、PetaPixelの実機テストではƒ/2.8でシャープネスが最も高くなったと報告されています。
同レビューでは、シャープネスの順番を、
ƒ/2.8 → ƒ/1.8 → ƒ/4 → ƒ/1.48
と評価しています。
これはApple公式の「ƒ/2.8が最高画質」という仕様ではなく、PetaPixelによる特定条件での実機テスト結果です。
撮影条件によって結果は変わる可能性がありますが、
「暗ければ開く、十分に明るければ少し絞る」
というカメラの基本的な考え方をiPhoneでも使えるようになった点は、カメラユーザーから見るとかなり興味深い進化です。
ƒ/4.0|集合写真・奥行きのある構図・光条表現
ƒ/4.0は、iPhone 18 Proで選択できる最も絞り込んだ設定です。
Appleはƒ/4を「最大の被写界深度」と説明しています。
F値を大きくすると、ピントが合って見える前後の範囲が広がるため、
- 前後に人が並ぶ集合写真
- 手前から奥まで見せたい風景
- 奥行きのある構図
などで使いやすくなります。
特に集合写真では、前列だけでなく後列までピントを合わせやすくなることがメリットです。
一方で、カメラ初心者の方は「F値を大きくするほど、どんどん高画質になる」と思いやすいのですが、実際はそう単純ではありません。
PetaPixelの実機テストでは、ƒ/4では回折の影響によってƒ/2.8よりシャープネスがわずかに低下しています。
そのため卯月銀河としては、ƒ/4は「高画質にするための設定」ではなく、「被写界深度が必要なときに選ぶ設定」と考えるのがおすすめです。
集合写真や手前から奥まで見せたい構図では有効ですが、解像感だけを目的にƒ/4まで絞る必要はありません。
またAppleは、ƒ/4で明るい光源を撮影すると、絞り羽根による光条を表現できることも紹介しています。
夜景やイルミネーションなどで、光源を印象的に見せたいときにも試してみたい設定です。
迷ったらオートかƒ/1.8でOK
4つの絞り値を見ると、
「撮影するたびにF値を変更しないといけないの?」
と感じるかもしれません。
ですが、そこまで難しく考える必要はありません。
iPhone 18 Proの可変絞りは、撮影シーンに応じて明るさと被写界深度を自動調整できます。
普段はオートに任せて、
- 暗いからもっと光を取り込みたい
- 集合写真だから奥までピントを合わせたい
- 風景を少し絞って撮りたい
- 光条を出してみたい
といった、撮影意図があるときだけ手動でF値を選ぶという使い方で十分です。
カメラ初心者なら、
暗い → ƒ/1.48
普段 → ƒ/1.8
奥まで写したい → ƒ/2.8
さらに被写界深度が必要 → ƒ/4
という4つから覚えておけば迷いにくいでしょう。
iPhone 18 Proの可変絞りで重要なのは、「4つのF値を全部使いこなすこと」ではありません。
これまでiPhone側に任せていた光学的な描写を、必要なときだけ自分で選べるようになったことに意味があると考えています。
iPhone 18 Pro / 18 Pro Maxのカメラ仕様
iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxでは、カメラ構成に基本的な違いはありません。
Appleの公式仕様では、背面に48MPのメイン・超広角・望遠という3カメラを搭載しています。
| カメラ | 主な仕様 |
|---|---|
| 48MP Fusionメイン | 24mm、ƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0 |
| 2倍 | 48mm相当、メインカメラから12MPで生成 |
| 48MP Fusion超広角 | 13mm、ƒ/2.2 |
| 48MP Fusion望遠 | 100mm(4倍)、ƒ/2.8 |
| 8倍 | 200mm相当、12MP光学品質 |
| デジタルズーム | 最大40倍 |
可変絞りが搭載されているのは48MP Fusionメインカメラです。
超広角はƒ/2.2、望遠はƒ/2.8の固定絞りとなっています。
ProとPro Maxの可変絞りに違いはある?
ありません。
iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxのどちらにも、同じ可変絞り対応48MP Fusionメインカメラが搭載されています。
そのため、夜景でƒ/1.48を使う、普段はƒ/1.8を基準にする、奥までピントを合わせたいときはƒ/2.8やƒ/4へ絞る、といった基本的な使い分けも両モデルで共通です。
発売前にはPro Max限定になるのではないかという報道もありましたが、最終的なApple公式仕様では両モデルが対応しました。
そのため、可変絞りや背面カメラ構成だけを理由に、Pro Maxを選ぶ必要は基本的にありません。
そもそも可変絞りとは?
「絞り」とは、レンズを通る光の量を調節する仕組みです。
一眼カメラやミラーレスカメラでは一般的な機構で、レンズ内部にある複数の羽根を動かして光が通る穴の大きさを変えます。
この穴の大きさを示すのが「F値」です。
F値が小さいほど穴は大きくなる
少しややこしいのですが、F値は数字が小さいほど絞りが開きます。
たとえば、
- ƒ/1.48 → 大きく開く
- ƒ/1.8 → やや開く
- ƒ/2.8 → 絞る
- ƒ/4.0 → さらに絞る
という関係です。
絞りを開けば多くの光を取り込めます。
反対に絞ると光量は減りますが、被写界深度、つまりピントが合って見える前後の範囲が深くなります。
iPhone 17 Proとの最大の違いは「固定絞り→可変絞り」
iPhone 17 Proの48MP Fusionメインカメラは24mm・ƒ/1.78の固定絞りでした。
iPhone 18 Proでは、同じ24mm相当のメインカメラが、
ƒ/1.48 / ƒ/1.8 / ƒ/2.8 / ƒ/4.0
の可変絞りになっています。

| 比較 | iPhone 17 Pro | iPhone 18 Pro |
|---|---|---|
| メインカメラ | 48MP | 48MP |
| 焦点距離 | 24mm | 24mm |
| 絞り | ƒ/1.78固定 | ƒ/1.48〜ƒ/4.0 |
| 絞りの手動変更 | 非対応 | 対応 |
| シャッター速度のProコントロール | 非対応 | 対応 |
| 被写界深度の光学的調整 | 不可 | 可能 |
画素数だけを見ると大きな変化に感じにくいですが、撮影時に光そのものをコントロールできるようになったことが18 Proの重要な違いです。

可変絞りによって暗所撮影はどう変わる?
暗所ではƒ/1.48まで開けられることがメリットになります。
iPhone 17 Proのƒ/1.78より開口を広げることで、同じシャッタースピードならセンサーへ届く光を増やせます。
Appleはƒ/1.48について、従来より約50%優れた低照度性能を実現すると説明しています。
光量が増えれば、一般的には、
- ISO感度を低くできる
- シャッタースピードを速くできる
- ノイズを抑えやすい
- 手ブレや被写体ブレを抑えやすい
といった選択肢が増えます。
ただし、iPhoneでは複数枚の画像処理やナイトモードなどコンピュテーショナルフォトグラフィーも同時に使われます。
そのため、「ƒ/1.48だから必ずノイズが50%減る」といった単純な関係ではありません。

ƒ/2.8に絞ると解像感が上がる?
ここは今回かなり面白いポイントです。
一般的なカメラレンズでは、最大開放では周辺部の収差が目立ちやすく、1〜2段程度絞ることで解像性能が改善する場合があります。
iPhone 18 Proでも同様の傾向が確認されています。
PetaPixelが実機でƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0を比較したところ、ƒ/2.8でシャープネスが最も高く、ƒ/4では回折によってわずかに低下したと報告しています。
これはApple公式の「ƒ/2.8が最高画質」という仕様ではなく、PetaPixelによる実写テスト結果です。
撮影シーンや被写体によって結果は変わる可能性がありますが、
「暗所では開ける、十分明るければ少し絞る」
というカメラらしい使い分けがiPhoneでも可能になった点は興味深いところです。
集合写真ではƒ/4が役立つ
可変絞りのメリットが分かりやすいのが集合写真です。
人数が多く前後に並んでいる場合、被写界深度が浅いと前列にはピントが合っていても後列が少しぼけることがあります。
そこでƒ/4まで絞れば被写界深度を深くできます。
Appleも公式に、ƒ/4へ絞ることでグループ写真の奥側までより鮮明に写せることを可変絞りのメリットとして紹介しています。
スマートフォンはもともと被写界深度が深いため、一眼カメラほど劇的な変化ではありません。
それでもセンサー大型化やレンズの大口径化が進んだ現在のスマートフォンでは、撮影距離によって被写界深度の違いが意味を持つ場面があります。

背景ボケは一眼カメラ並みになる?

一眼・ミラーレスカメラ並みの大きな背景ボケになるわけではありません。
F値だけを見るとƒ/1.48は非常に明るいレンズですが、ボケ量はF値だけで決まりません。
主に、
- センサーサイズ
- 実焦点距離
- 撮影距離
- 被写体と背景の距離
- F値
などが関係します。
DPReviewによるとiPhone 18 ProのメインカメラはType 1/1.28クラスのセンサーを使用しています。これはフルサイズカメラより大幅に小さいサイズです。
そのためƒ/1.48に設定しても、フルサイズ+大口径単焦点レンズのような大きなボケが得られるわけではありません。
ただし、被写体へ近づけば物理的なボケは得られます。
ポートレートモードのソフトウェアボケと組み合わせることで、これまで以上に自然な表現へつながる可能性があります。
動画撮影では可変絞りの恩恵が大きい
カメラ歴25年以上の卯月銀河が今回とくに注目したいのは、静止画以上に動画撮影での使い方です。
動画では自然なモーションブラーを得るために、一般的にフレームレートに対して約2倍の分母となるシャッタースピードを目安にする「180度シャッタールール」が使われます。
たとえば、
- 24fps → 約1/48秒
- 30fps → 約1/60秒
- 60fps → 約1/120秒
といった考え方です。
ところが晴天の屋外でƒ/1.48のまま1/50秒程度にすると、光が入りすぎます。
そこで絞りをƒ/2.8やƒ/4へ変更すれば、入射光量を減らせます。

ただしNDフィルターが不要になるわけではない
可変絞りのおかげで外付けNDフィルターを使わなくても適正なシャッタースピードを維持しやすくはなりましたが、「NDフィルターが不要」と受け取れる表現には注意が必要です。
PetaPixelの実機レビューでは、ƒ/4まで絞っても明るい屋外で低いシャッタースピードを維持するにはNDフィルターが必要になる場面があると評価しています。
そのため正確には、
可変絞りによってNDフィルターへの依存を減らせる場面はあるものの、強い日差しの中で本格的な動画撮影をする場合はNDフィルターが依然有効
と考えるのが適切です。

Proコントロールで絞りやシャッタースピードを変更できる
iPhone 18 Proシリーズでは、新しいProコントロールも搭載されています。
Apple公式仕様では、カメラアプリから、
- 絞り
- シャッタースピード
- ホワイトバランス
- ヒストグラム
などを操作できます。
これまでiPhoneはコンピュテーショナルフォトグラフィーによる「スマホ任せ」の撮影を得意としてきました。
iPhone 18 Proではそこに、撮影者自身が露出や描写を意図して決める余地が増えています。
カメラを趣味としているユーザーにとっては、画素数の増加よりこちらの方が大きな変化と感じるかもしれません。
可変絞りのメリット5つ
暗所でより多くの光を取り込める
ƒ/1.48まで開くことで、iPhone 17 Proのƒ/1.78より多くの光を取り込めます。
夜景や室内では大きなメリットです。
被写界深度を調整できる
人物では開放、集合写真や風景では絞るといった使い分けができます。
レンズの解像性能を引き出せる
PetaPixelの検証ではƒ/2.8付近で最も高いシャープネスが確認されています。
動画の露出を調整しやすくなる
絞りによって光量を調整できるため、シャッタースピードを表現のために選択しやすくなります。
「撮影者が決める」余地が増えた
絞り・シャッタースピード・ホワイトバランスなどを操作できるProコントロールによって、一眼・ミラーレスに近い撮影プロセスを楽しめます。
可変絞りのデメリット・限界

一眼カメラほど大きな被写界深度変化は得られない
スマートフォンはセンサーと実焦点距離が小さいため、ƒ/1.48からƒ/4へ変更してもフルサイズカメラほど大きく背景ボケは変化しません。
ƒ/4まで絞れば必ず高画質になるわけではない
レンズは絞るほどシャープになるわけではありません。
PetaPixelの実写テストではƒ/2.8が最もシャープで、ƒ/4では回折によるわずかな低下が確認されています。
明るい屋外動画ではNDフィルターが必要な場合がある
ƒ/4までしか絞れないため、晴天下で1/50秒などの遅いシャッタースピードを維持するには減光量が不足する場合があります。
可動部が増える
6枚の物理ブレードを動かす機構なので、固定絞りより構造は複雑になります。
ただし、現時点で「可変絞りだから故障しやすい」と判断できる信頼性データはありません。
iPhoneとミラーレスカメラの可変絞りは同じ?
仕組みの基本は似ていますが、得られる効果は同じではありません。

| 比較 | iPhone 18 Pro | フルサイズミラーレス |
|---|---|---|
| センサー | スマートフォン用小型センサー | 約36×24mm |
| 実焦点距離 | 短い | 長い |
| 背景ボケ | 比較的小さい | 大きくしやすい |
| 絞り範囲 | ƒ/1.48〜ƒ/4 | レンズにより幅広い |
| 画像処理 | コンピュテーショナル処理が中心 | 光学+RAW現像 |
| 携帯性 | 非常に高い | レンズ込みでは大きい |
iPhone 18 Proが一眼カメラへ近づいたというより、
「スマートフォンの自動撮影に、一眼カメラのような光学的コントロールが加わった」
と考えた方が分かりやすいでしょう。
iPhone 17 Proから買い替える価値はある?
カメラ目的なら、次のように考えると分かりやすいです。

iPhone 18 Proが向いている人
- iPhoneで写真を本格的に撮りたい
- 動画撮影をよくする
- 絞りやシャッタースピードを自分で決めたい
- 夜景や室内撮影が多い
- カメラの操作そのものを楽しみたい
iPhone 17 Proでも十分な人
- 基本的にすべてオートで撮影する
- ポートレートやSNS用写真が中心
- iPhone 17 Proの画質に不満がない
- 可変絞りを手動操作する予定がない
iPhone 17 Proから18 Proへの最大のカメラ上の違いは、単純な画素数アップではありません。
固定絞りから可変絞りへ変わり、撮影者が光学的な描写を選べるようになったことが最大のポイントです。
よくある質問集(FAQ)
iPhone 18 Proに可変絞りは搭載されていますか?
はい。
48MP Fusionメインカメラに搭載されています。Appleが正式に発表しています。
iPhone 18 Pro Maxにも搭載されていますか?
はい。
iPhone 18 Proと18 Pro Maxの両方が対応しています。
iPhone 18 Pro Maxでも可変絞りの使い分けは同じですか?
はい。
iPhone 18 Pro MaxもiPhone 18 Proと同じく、ƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0の可変絞りに対応しています。
そのため、暗所ではƒ/1.48、普段はƒ/1.8、奥までピントを合わせたいときはƒ/2.8やƒ/4を使うという基本的な考え方は共通です。
可変絞りのF値はいくつですか?
ƒ/1.48、ƒ/1.8、ƒ/2.8、ƒ/4.0の4段階です。
可変絞りはメインカメラだけですか?
はい。
可変絞りは48MP Fusionメインカメラに搭載されています。超広角と望遠は固定絞りです。
iPhone 17 Proとの違いは?
iPhone 17 Proのメインカメラはƒ/1.78固定です
。iPhone 18 Proではƒ/1.48〜ƒ/4.0の範囲で絞りを変更できます。
ƒ/1.48は何に向いていますか?
夜景や暗い室内など、できるだけ光を多く取り込みたい場面に向いています。
ƒ/4は何に向いていますか?
集合写真や風景など、より広い範囲にピントを合わせたい場面に向いています。
背景ボケは一眼カメラ並みになりますか?
なりません。
センサーサイズと実焦点距離の違いがあるため、フルサイズカメラほど大きな光学ボケは得られません。
可変絞りで暗所性能は上がりますか?
ƒ/1.48まで開けられることで光量を増やせます。
Appleは低照度性能の向上をうたっています。
絞れば絞るほど高画質になりますか?
いいえ。
PetaPixelの実写比較ではƒ/2.8でシャープネスがピークとなり、ƒ/4では回折によるわずかな低下が確認されています。
動画撮影にもメリットはありますか?
あります。
絞りを使って光量を調整できるため、意図したシャッタースピードを維持しやすくなります。
NDフィルターは不要になりますか?
完全に不要にはなりません。
明るい屋外で低速シャッターを維持する場合、ƒ/4では減光量が足りないことがあります。
絞りを自分で変更できますか?
はい。
カメラアプリのProコントロールから4つの絞り値を選択できます。
サードパーティ製アプリからも操作できますか?
Appleは開発者向けAPIを提供しています。
対応の有無や操作方法は各アプリによって異なります。
iPhone 17 Proから買い替える価値はありますか?
可変絞りやProコントロールを活用して写真・動画を細かく調整したい人にとっては大きな違いがあります。
一方、ほぼオート撮影しかしない場合は17 Proでも十分なケースがあります。

まとめ|可変絞りは「画素数では分からない」iPhone 18 Proのカメラ進化
iPhone 18 Pro / Pro Maxの可変絞りは、単にカメラのスペック表へ新しい数字が加わっただけではありません。
今回解説したƒ/1.48〜ƒ/4.0の使い分けは、iPhone 18 ProだけでなくiPhone 18 Pro Maxにもそのまま当てはまります。
ƒ/1.48〜ƒ/4.0の範囲で絞りを変更することで、
- 暗所では光を多く取り込む
- 集合写真では被写界深度を深くする
- レンズの描写を調整する
- 動画では露出とシャッタースピードの自由度を高める
といった、これまでのiPhoneではできなかった光学的なコントロールが可能になりました。
一眼・ミラーレスカメラと同じ背景ボケが得られるわけではありませんが、「スマホ任せで撮るカメラ」から「撮影者が描写を選べるカメラ」へ一歩進んだことが、iPhone 18 Proの可変絞りの本当の意味だと考えられます。








