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こんにちは!卯月銀河(@gingacamera)です。
撮影を発生すると起こってくるノイズですが、CCDイメージセンサー特有のノイズというのも存在します。
今回はCCDイメージセンサーで起こるノイズである、「スミア、ブルーミング、パープルフリンジ」に付いて解説します。
CCDイメージセンサーを使用していてノイズが気になる、ノイズの対策をしたいという方にはおおすすめです。
結論、CCDでもCMOSでも起こるノイズもあるのでCMOSセンサー搭載の機種でも重要な解説です!
CCDイメージセンサーで起こるノイズとは
主に3種類のノイズが発生すると言われています。
- スミア(Smear)
- ブルーミング(Blooming)
- パープルフリンジ(PF:Purple fringing)
順番に解説していきます。
スミア(Smear)
「スミア」とはCCDイメージセンサーを採用しているカメラにおいて発生するノイズの一種となります。
極端に明るい光(太陽光やスポットライト)などを撮影した際に水平or垂直方向に直線上の白飛びが発生する現象のことを指します。
「スミア」は構造上、電子シャッターを使用した際に発生しやすくなり、抑制する方法としては物理的なシャッターであるメカシャッターを使用するという方法が存在しています。
ただメカシャッターを搭載していないカメラ(LUMIX DC-S9-Kなど)や動画撮影時では映像素子が常に光を受け続けるため、スミアが発生しやすくなっています。
その他にスミアを防ぐ方法としては、光が影響しているため物理的に光を遮断するか、撮影したい対象物を照らしている光の調整を行うことでスミアの影響を抑えることができます。
ちなみにスミア(Smear)は、シミや汚れを意味する言葉だったりします。
ブルーミング(Blooming)
「ブルーミング」は撮影した光の周りが明るく滲み出す現象を指します。
ブルーミングは、ノイズが円状に広がっていくのが特徴としてあげられます。
「スミアは水平or垂直へのノイズ」「ブルーミングは円状のノイズ」同じノイズということで混同されやすいですが、そのノイズの特徴は全く違うものとなっています。
なおスミアとブルーミングが同時に発生してしまう可能性もあります。
ブルーミングが発生する原因としてはスミア同様に光の強さです。
光を捉えたフォトダイオードから電荷があふれ、隣接する周囲に影響を与えることで発生してしまいます。
対応策としてはスミア同様に受ける光の調整を行うことで抑制することが可能です。
ちなみに今回はCCDイメージセンサーで起こるノイズとして紹介をしていますが、スミアと違いブルーミングはCMOSイメージセンサーでも起こる可能性があるので注意が必要です。
パープルフリンジ(PF:Purple fringing)
パープルフリンジはCCDイメージセンサーでも当然発生するのですが、CMOSイメージセンサーでも起こる可能性があるノイズとなります。
高輝度と隣り合った低輝度との間に発生するノイズで、明暗の差が激しい箇所によく見られます。
パープルフリンジの発生原因はレンズの色収差が原因のものやイメージセンサーが原因のものもあり、それと合わさりスミアやブルーミング同様に光の加減により起こってしまいます。
パープルフリンジの対策としては色収差の少ないレンズを使用するほか、F値を絞って撮影をすることで抑えることが可能です。
撮影後だと、画像編集ソフトで低減することも可能で、軸上色収差が原因で発生しているものは軸上色収差補正、倍率色収差が原因で発生しているものは倍率色収差補正などでも低減することは可能です。
ただこれらの方法でも「抑える、低減する」にとどまり、完全に無くすことは不可能なので、その場の環境に合わせた機材の調整も必要となってきます。
ちなみにパープルフリンジ(紫色のフチ)は紫色の名前を冠にしていますが、実際は紫色だけではなく、青色や赤ぽっい色などのノイズとして発生することもあります。
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まとめ:なぜ起こるのかを理解して対策をしていこう
今回はCCDで起こる3種類のノイズである「スミア、ブルーミング、パープルフリンジ」について解説してきました。
CCDイメージセンサーだけでなくCMOSイメージセンサーで起こるものもあったり、レンズが関係してくるもの合ったりと、CCDイメージセンサーを搭載していなくても油断ができないのがノイズです。
ただその中でもCCDイメージセンサーはノイズが特に乗りやすかったりもするので、使用する際は注意が必要です。
なぜ起こるのかや対策さえ知っていればノイズは抑えることが可能なので、ノイズについてしっかり理解をして、ノイズが乗らない写真撮影を目指していきましょう。
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