こんにちは!卯月銀河(@gingacamera)です。
令和時代になりましたがまだまだ新作のフィルムカメラが発売されています。
今回は2024年7月に発売されたRICOHのフィルムカメラ、「PENTAX 17」の特徴や性能、価格などを解説していきたいと思います。
新作カメラに興味がある方、フィルムカメラを始めてみたい方にはおすすめです。
結論、「PENTAX 17」は現代技術が詰まったハーフフィルムカメラ!
PENTAX 17とは
RICOH PENTAX 17は2024年7月12日に発売した、ハーフサイズフォーマット単焦点フィルムコンパクトカメラになります。
読み方は「PENTAX 17(ぺんたっくす いちなな)」となっています。
PENTAXが発売するフィルムカメラとしては実に21年ぶりの新作となっています。
ハーフサイズフォーマットということで通常のフィルムが36枚撮りだった場合、そのハーフなので倍の72枚まで撮影可能となっています。
カラー(色)はダークシルバーの一種類となっています。
PENTAX 17のスペック表
リコーのホームページを参考に作成しています。
型式 | ハーフサイズレンズシャッターフィルムカメラ |
画面サイズ | 24×17mm |
使用フィルム | 35mmフィルム ISO50, 100, 125, 160, 200, 400, 800, 1600, 3200 |
感度設定 | フィルムに合わせて手動設定 |
フィルムの入れ方 | イージーローディング方式 |
巻き上げ | レバーによる手動巻き上げ |
巻き戻し | クランク式手動巻き戻し |
レンズ | HD PENTAXレンズ |
焦点距離 | 25mm (35mm判換算値37mm相当) |
開放F値 | F3.5 |
最大撮影倍率 | 約0.13x (0.25m時) |
フィルター径 | φ40.5mm |
ファインダー内表示 | 視野枠, 近距離視野補正枠(クローズアップ時),ゾーンフォーカスマーク確認可能 |
ファインダー右横 | 青ランプ表示:警告系表示 橙ランプ表示:フラッシュ系表示 |
ピント合わせ | ゾーンフォーカス(手動選択方式) |
切替ポジション | 6ゾーン(0.25m, 0.5m, 1.2m, 1.7m, 3m,∞) |
測光方式 | 部分測光 |
露出(撮影モード) | フルオート撮影, 標準撮影, 低速シャッター撮影, 絞り開放優先撮影, バルブ撮影, 日中シンクロ撮影, 低速シンクロ撮影 |
シャッタースピード | 1/350秒~4秒、バルブ |
使用電池 | 3Vリチウム電池 (CR2) 1個 |
電池寿命 | 約10本(フラッシュ50%使用・36枚撮フィルム使用時) |
外形寸法 | 約127.0mm(幅)×78.0mm(高)×52.0mm(厚)(突起部を除く) |
質量 | 290g(フィルムと電池を除く) |
ファインダー内の表示であったり、露出関係であったり、現代の技術も生かされているハーフフィルムカメラとなっています。
PENTAX 17の露出(撮影モード)について
PENTAX 17の特徴の一つとしてあげられるのが露出(撮影モード)になります。
7つもの撮影モードを搭載しており、シチュエーションに合わせた調整が可能となっています。
- フルオート撮影(パンフォーカスプログラム、フラッシュ自動発光)
- 標準撮影(プログラム、フラッシュ発光なし)
- 低速シャッター撮影(低速プログラム、フラッシュ発光なし)
- 絞り開放優先撮影(開放優先プログラム、フラッシュ発光なし)
- バルブ撮影(開放バルブ、フラッシュ発光なし)
- 日中シンクロ撮影(プログラム、フラッシュ発光あり)
- 低速シンクロ撮影(低速プログラム、フラッシュ発光あり)
フォーカスについてはフルオート撮影はフォーカス固定のため非常に撮りやすいかなと思います。
その他の6つのモードについてはゾーンフォーカスとなっており、手動で設定する必要があるので注意が必要です。
ゾーンフォーカスについて
ゾーンフォーカスは簡単に言うとマニュアルフォーカスと捉えていいと思います。
レンズ周囲に搭載されているゾーンフォーカスリングを回すことでフォーカスの調整が可能となっています。
実際のフォーカスの距離については以下の表をご覧ください。
名称 | 距離 |
遠距離 | 5.1m~無限大 |
中距離 | 2.1m~5.3m |
近距離 | 1.4m~2.2m |
至近距離 | 1.0m~1.4m |
テーブルフォト | 0.47m~0.54m |
マクロ | 0.24m~0.26m |
このように6つのゾーンフォーカスのいずれかに切り替えることができます。
マニュアルフォーカスとの違いは、自分でピントを合わせるという点では同じですが、こちらはゾーンなのでピントの合う幅があります。
なのでマニュアルでのピント合わせが苦手な方でも比較的簡単にピントを調整することができると思います。
PENTAX 17の価格は
公式ストアでの価格は¥88,000 (税込)となっています。
その他のECサイトでの販売もされていますが、今現在は人気すぎて軒並み価格も右肩上がりになっています。
Amazonでの価格も現在(※2024年8月9日)だと¥121,000(予約)となっています。
ただ現在PENTAX 17はかなりの人気で購入が非常に困難な状況です。
なので価格や在庫状況も見ながら購入できるタイミングを見計らう必要がありそうです。
人気すぎて生産・出荷に遅れが発生中。今後の販売は?
2024年7月12日に発売されたPENTAX 17ですが、その人気が凄まじく、生産や出荷状況が以下のようになっています。
(※2024年8月9日現在)
ハーフサイズフォーマット単焦点フィルムコンパクトカメラ「PENTAX 17」
生産・出荷状況についてのお知らせ平素は弊社製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
2024年7月12日に発売を開始した「PENTAX 17」に関しまして、発売前より予想を大幅に上回るご注文をいただき、現在もご注文の受付を一時停止させていただいておりますが、既にご予約いただいた製品についても発売日に全数をお届けすることができませんでした。
製品の到着を心待ちにしておられるお客様ならびにお取引先様には大変ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。現在も生産は毎日継続して行っており、製品は適宜工場より入荷、お取引先様向けに順次出荷を予定しております。ただ、既にご予約をいただいた全員の方へのお届けには現時点ではかなりのお時間を頂戴する見込みです。一日も早く製品をお届けできるよう、生産に尽力しております。なにとぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお、製品の入荷に合わせて弊社ECサイト等において不定期に一定数の販売を行うことがあります。その際は弊社ECサイト/公式SNS等にてご案内する予定です。
参考:リコーホームページ
更に新規での注文受付も一時的に停止をしている状態です。
このことからもユーザーがどれだけ新作のフィルムカメラを待ち望んでいたかが伺えますね。
なので購入できるタイミングが訪れたら迷う前にまず購入をしてしまう、というのは作戦として非常にありだと思います。
※9月に入り一時的に販売も開始されていましたが、在庫分もすぐに完売したようでやはり購入したい場合は時間を置かずに見かけたらすぐ購入が良さそうです。
PENTAX 17の購入可能ストアは?
公式サイトでの購入がまず可能です。
その他にもAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでの購入が可能です。
現在は各ショップが出品している中古品の出回りが基本となっており、公式ストアでの購入は人気殺到なため難しい状況です。
場合によっては新品で出品している店舗も見受けられますが価格が高騰しているのが現状です。
もし購入したい意思がはっきりしているようであれば、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで出品されている中古品の購入もありだと思います。
フィルムに特化した写真投稿・共有SNSサービス「filmbiyori(フィルム日和)」
2024年6月24日にフィルムカメラに特化した写真投稿・共有サービス「filmbiyori(フィルム日和)」が開始されています。
フィルムは世界的にもどんどん減ってしまっているのが現状なので、こういったサービスが今開始されたというのは非常に大きいと個人的には思います。
filmbiyori(フィルム日和)は誰でも参加することが可能なサービスで誰かの紹介などがなくても参加可能です。
更に写真を閲覧するだけれあれば登録も不要なのでそこも嬉しいところです。
サービス開始当初はβ版から開始されていることもあり、今後も進化していく可能性が高いfilmbiyori(フィルム日和)。
フィルムカメラを使用する際にはぜひ活用してみてください。
【初心者でも上達可能】プロカメラマンやフォトグラファーから写真・カメラを学べる機会を紹介
誰かに教わるというのは、カメラを上達させるうえで非常に重要だと感じています。
そんな中で教わる人がプロのフォトグラファーやプロカメラマンだったとしたら、それにまさる指導者はいないと思います。
ぎんがのカメラブログではそんなプロに教わることができる教室やカメラ上達講座の紹介も行っています。
カメラの基本知識や撮影方法に加えて、プロならではの写真を撮影するコツやキーポイント、注意点なども学べるので是非プロからカメラを学んでみましょう!
【初心者カメラ教室】と併せてぜひ知識を蓄えていってください!
まとめ:RICOH PENTAX 17は21年ぶりに発売された新作ハーフフィルムカメラ
今回は新作のフィルムカメラである「PENTAX 17」の特徴やスペック、価格等を解説してきました。
PENTAXがフィルムカメラを発売するのは実に21年ぶりということで、令和時代になっても新作フィルムカメラが登場したということはすごいことだと思います。
しかもハーフフィルムカメラということで通常のフィルムカメラの2倍撮影が可能ということなのでお財布にも優しいのが非常にポイントも高いです。
フィルムカメラは時代的にもどんどん衰退していっており、フィルム自体の販売も非常に少なくなってきたり、過去の磁気テープに関してはマグネティック・テープ・アラートをユネスコが警鐘したりもしています。
ですがフィルムに特化したSNSサービスが開始されたり、今回新作カメラが登場したりとまだまだフィルムカメラの需要もあり、まだまだ元気な市場だと思っています。
フィルムカメラにこの機会にフィルムに足を踏み入れてみましょう。
一眼レフやミラーレス、コンデジとはまた一味違った世界が楽しめると思います。
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