【初心者カメラ教室開講!】
こんにちは!卯月銀河(@gingacamera)です。
カメラによって保存するメモリーカードが違うことをご存知でしょうか?
自分が使用しているカメラだけを見ているとあまり必要ないかもしれませんが、カメラを購入するタイミングでは特に期したい知識となります。
今回はそんなメモリーカードの解説をしていきたいと思います。
メモリーカードについて詳しくなりたい、メモリーカードの購入検討の参考にしたい方などにおすすめです。
結論、カメラに使用されているメモリーカードは主に5種類あります!
カメラに使用されているメモリーカードの種類とは
今回は日本国内で販売されているカメラに焦点を当て、それらのカメラで使用されている5個のメモリーカードの解説をしていきます。
上記がその5個になりますが、聞いたことがあるものもあればあまり馴染みのないものもあると思います。
基本的には家電量販店や、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど大手ECショップでも購入可能です。
順番に解説していきます。
SDカード
おそらく今現在カメラで使用できるメモリーカードとして普及している中で、使用する機会も目にする機会も一番多いのが「SDカード」です。
SDカードのSDは「Secure Digital」の略となっています。
読み方は「SDカード(えすでぃーかーど)」です。
SDカードは1999年にPanasonic、サンディスク(ウエスタンデジタル)、東芝(キオクシア)によって構成されたSD Groupによって発表されたのがSDカードの最初となっています。
初期は「SDカード」だけでしたが、その後技術が進み、小型化された「miniSDカード」、規格限界容量が最大32GBまで増えた「SDHC」、miniSDを更に小型化した「MicroSD」、規格限界容量が64GB以上も対応した「SDXC」、更に大容量の2TB超えを実現した「SDUC」とSDカードは様々な価値に変化を遂げて進化してきました。
SDカードはパソコンにもスロットが備わっていることが多く、その利便性は非常に高いです。
主に一眼レフ、ミラーレス、コンデジで採用されていることが多いです。
MicroSDカード
SDカードよりも小型なのがの「MicroSDカード」です。
読み方は「MicroSDカード(まいくろえすでぃーかーど)」です。
2006年に発表されたのがMicroSDカードの始まりとなります。
一眼レフやミラーレスでの採用が一部にとどまり、スマホやコンデジなど小型の端末への採用が比較的多いメモリーカードです。
ですがSDカードアダプタを介してフラッグシップの一眼レフやミラーレスにも使用できるため汎用性は高いメモリーカードとなっています。
さらにパソコンにもスロットがあることが多く、利便性が高いのもMicroSDカードの特徴と言えます。
CFexpress Type-A
まずCFexpressには3タイプ存在していて今回はType-Aの解説です。
読み方は「CFexpress Type-A(しーえふえくすぷれす たいぷえー)」となっています。
初代のCFexpress 1.0は2017年に策定され、その2年後である2019年に今主流のCFexpress 2.0は策定されました。
CFexpress Type-Aは主にSONYの「aシリーズ」で採用されているケースが多いメモリーカードとなります。
CFexpressの中で小型路線のType-Aは最大転送速度が1,000MB/sとかなり早く、SDカードよりも上位の保存媒体と考えて良いと思います。
更にType-Bよりも小型な点もメリットと言えます。
難点はパソコンに専用のスロットがなく、別でリーダーを使用しないといけない点がデメリットになりそうです。
CFexpress Type-B
まずCFexpressには3タイプ存在していてこちらはType-Bの解説です。
読み方は「CFexpress Type-A(しーえふえくすぷれす たいぷえー)」となっています。
初代のCFexpress 1.0は2017年に策定され、その2年後である2019年に今主流のCFexpress 2.0は策定されました。
CFexpress Type-Bは最大転送速度が2,000MB/sとType-Aよりも非常に早いことが特徴です。
ただその反面メモリーカードのサイズとしては大きくなっているので、速さとサイズはトレードオフという関係にあるようです。
難点はパソコンに専用のスロットがなく、別でリーダーを使用しないといけない点がデメリットになりそうです。
CFカード
CFカードは1990年代後半から2000年代後半にかけて様々な記録機器として使用されたメモリーカードとなっています。
読み方は「CFカード(しーえふかーど)」と呼ぶことが多いです。
CFカードはCFは「コンパクトフラッシュ」の略なので、カードを付けずに「コンパクトフラッシュ」と呼ぶ場合もあります。
最大容量は512GBとなっており、最低容量を見ると2MBの存在まで確認できているので、汎用性や利用の幅は相当大きかったと考えられる。
CFカードの歴史は少し長く、1994年にサンディスク(現ウエスタンデジタル)によって開発され使用されていたが、SDカード、MicroSDカードの普及により少しずつ使用頻度は少なくなっていた。
後にCFカードはCFexpressへと進化を遂げたので「CF」の名前は次世代に受け継がれる形となっている。
CFカードは今現在(※2024年7月31日)開発は終了してしまってはいるが、販売は続けられているので新品での購入も可能となっている。
各メモリーカードが使用できるカメラとは
メモリーカードの紹介はしましたがすべてのメモリーカードがすべてのカメラの装着できるわけではありません。
そのカメラに合わせたメモリーカードを選択する必要があります。
今回はその一例を紹介するので参考にされてください。
ちなみに転送速度順でいうとおおよそCFexpress Type-B > CFexpress Type-A > SDカード > MicroSDカード > CFカードになるかなと思います。
SDカード×カメラ
SDカードが一番どんなカメラにでも合うと考えておいても良いと思います。
ですが、一部のフラッグシップモデルやコンデジの一部では使用できないため注意も必要です。
SDカードが使用できるカメラには以下のようなものがあります。
※あくまで一部です。
MicroSDカード×カメラ
MicroSDカードの採用は一部のミラーレスやコンデジに限られてしまいますが、SDカードアダプタを介すことでSDカードが使用できるカメラには装着可能なので、汎用性でいうと一番高いと思います。
ただアダプタを介すということは電子接点が一つ増えるということなので、その辺のリスクが気になった場合は素直にSDカードを使用するのがありだと思います。
MicroSDカードが使用できるカメラには以下のようなものがあります。
※あくまで一部です。
CFexpress Type-A×カメラ
主にSONYのミラーレスに採用が多く見られるCFexpress Type-A。
SONYの中でもフラッグシップモデルに採用されるケースが多いようです。
CFexpress Type-Aが使用できるカメラには以下のようなものがあります。
※あくまで一部です。
CFexpress Type-B×カメラ
主にSONY以外のメーカーのフラッグシップモデルに採用が多く見られるのがCFexpress Type-Bとなります。
CFexpress Type-Bが使用できるカメラには以下のようなものがあります。
※あくまで一部です。
CFカード×カメラ
主に2000年代後半までの一眼レフでの採用が多いのがこのCFカードとなります。
中古カメラを購入する場合はまだまだこのCFカードのお世話になることがあると思うので入手しておいて損はないメモリーカードだと思います。
更に最近ではSDカードやMicroSDカードをCFカードに変換するアダプタも登場しているので、そういう組み合わせもありだと思います。
そうすることで今手持ちのSDカードやMicroSDカードを再利用できるのでそういった面でも有利かなと思います。
ただアダプタを介すということは電子接点が増えるということなので、少しでもリスクを減らしたい場合は素直にCFカードの利用が良いかもしれません。
CFカードが使用できるカメラには以下のようなものがあります。
※あくまで一部です。
その他のメモリーカード
今現在主に使用されている(見かけることがある)メモリーカードは上記の9点ですが、他にも一眼レフやミラーレス、コンデジで採用されていたメモリーカードは存在しているのでざっくり紹介しています。
それがこの9点です。
- miniSDカード
- xDピクチャーカード
- スマートメディア(SM)
- マイクロドライブ(Micro Drive)
- メモリースティック
- メモリースティック Duo(MS Duo)
- メモリースティック PRO(MS PRO)
- メモリースティック PRO Duo (MS PRO Duo)
- メモリースティック PRO-HG Duo(MS PRO-HG Duo)
順番に見ていきましょう。
※メモリースティックだけは5種類ともまとめて紹介しています。
miniSDカード
miniSDカードは主に携帯電話で利用することが多く、カメラ付きケータイで撮影したときの保存先として広く普及した時代がありました。
MicroSDカードの普及により姿を消しましたが、今でもminiSDカードしか利用できない端末は中古市場だと存在しているので、miniSD本体、もしくはminiSDカードアダプタを所持していると役立つ場面があるかもしれません。
xDピクチャーカード
xDピクチャーカードは主にコンデジで採用されていたケースがあり、かく言う自分も購入した、OLYMPUS CAMEDIA X-200でも採用されていました。
ですがSDカードの普及でその姿は消えていきました。
ですがxDピクチャーカードを使用する機種は中古市場には未だあるので一枚持っておくと利用機会は訪れるかもしれませんね。
スマートメディア(SM)
スマートメディアはSDカードやxDピクチャーカードの1世代前に普及したメモリーカードです。
富士フィルムのFinePixシリーズやCASIOのデジタルカメラなどで採用されていました。
発売された機種としてはおおよそ2002年以前のものがほとんどです。
マイクロドライブ(Micro Drive)
マイクロドライブはCFカードと同じ筐体にHDD(ハードディスク)を詰め込んだ記録媒体です。
一眼レフカメラなどでの採用がありました。
その後はフラッシュメモリの普及によりその姿は消していきました。
最大容量は8GBだったようです。
メモリースティック Duo、PRO、PRO Duo、PRO-HG Duo
メモリースティックは通常のもの、Duo、PRO、PRO Duo、PRO-HG Duoと5種類展開されています。
いずれもSONYのカメラでの採用が主でした。
メモリースティックは普及はあまりしていないものの、今現在でもSONYから販売されており、その最新版がMS PRO-HG Duoになります。
MS PRO-HG Duoに関しては2021年位発売されたSONYのZV-E10でも使用できるなど最新に近い機種での使用も可能です。
ですが容量的にSONYが公式で販売しているものでも最大で32GB、無名メーカーが発売しているものでも128GBが調べた上で最大でした。
さらにZV-E10や他の機種でもメモリースティックの他にもSDカードを使用可能になっている場合が多く、転送速度や容量の幅、メーカーの信頼性なども考えるとメモリースティックを選ぶ要素があまりないといった感じです。
ただ最新に近しい機種でも使用できるため、持っておいて損はないメモリーカード、くらいに捉えておくと良いかなと思います。
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まとめ:主要なメモリーカードは5種類、その他にも9種類解説しました
今回はカメラで使用されている主なメモリーカード5種類+9種類解説してきました。
メモリーカードの種類はなかなかに多く、カメラを購入したのに持っているメモリーカードは合わなかった、という場合も起きてくる可能性があります。
特に中古カメラを購入し、少し前のメモリーカードを使用しなければいけない場合などには特に注意が必要かなと思います。
基本的にはスロットに適合するメモリーカード以外は挿せないため、メモリーカードを挿してみて「挿しにくい」となった場合は向きを変えて挿してみる、それでも「挿しにくい」と感じた場合はメモリーダー度があっていない可能性があるので見直すと良いと思います。
メモリーカードの知識を深めて、ぜひより良いメモリーカード選びをしてください。
では次回の初心者カメラ教室でお会いしましょう。
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