【初心者カメラ教室】アドバンストフォトシステムとは。APS-Cとの関係性も解説

記事タイトル 【初心者カメラ教室】アドバンストフォトシステムとは。APS-Cとの関係性も解説 初心者カメラ教室
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こんにちは!卯月銀河(@gingacamera)です。

「アドバンストフォトシステム」と聞いてピンとくる人はいるでしょうか。

実はこれ非常に有名なセンサーサイズの名称にも使用されています。

今回はそんな「アドバンストフォトシステム」について解説していきます。

アドバンストフォトシステムがなにか知りたい方、カメラの知識を増やしたい方などにはおすすめの記事です。

結論、「アドバンストフォトシステム」はAPSの頭文字です。

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アドバンストフォトシステムとは

アドバンストフォトシステムとは英文字で「Advanced Photo System」と表記し、その頭文字を取って「APS」のことを指しています。

アドバンストフォトシステム(APS)は富士フイルム、Canon、Nikon、MINOLTA、コダックによって共同開発された「世界標準規格の写真システム」となっています。

発売されたのは1996年4月となっており、写真フィルム全盛期に登場した写真システムということになります。

なぜ「世界標準規格の写真システム」と表記するのかというと、アドバンストフォトシステム(APS)はフィルムの名称ではなく、新規格の専用フィルム (IX240) を使用した「進化した写真システム」のことを指すためです。

IX240のIXとは”Information Exchangeの略称で、Exifのように写真の情報を記録し利用できるためこの名前がつけられました。

ちなみにIX240の240はフィルム幅(24mm)に由来しています。

そして月日は流れ2011年にフィルムの製造が終了し、2012年5月末には在庫の販売も終了しアドバンストフォトシステム(APS)は終焉を迎えてしまいました。

でもAPSって文字列なんか見たことあるような……

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3種類のアドバンストフォトシステム(APS)サイズ

アドバンストフォトシステム(APS)には3種類のサイズが存在しています。

順番に解説していきます。

Hサイズ(ハイビジョン / 9:16)

Hサイズはアドバンストフォトシステム(APS)の基本となるサイズになります。

その露光面積は16.7×30.2(9:16)となっており、他のフィルムとは違い横長になっているのが特徴となっています。

Cサイズ(クラシック / 2:3)

Hサイズを基本とし、そのHサイズの左右をトリミングしたサイズがCサイズとなります。

サイズは2:3となっています。

ちなみにCサイズは35mmフィルムと同じ2:3の比率となっており、プリントをした際もL版のサイズとなっています。

Pサイズ(パノラマ / 1:3)

Hサイズの上下をトリミングしたサイズがPサイズとなります。

サイズは1:3となっています。

アドバンストフォトシステム(APS)搭載のカメラ

当時アドバンストフォトシステム(APS)を採用していたカメラシリーズは以下のものがあります。

  • FUJIFILM Epion(エピオン)/Nexiaシリーズ
  • Canon EOS-IXシリーズ
  • Canon IXY(イクシ)シリーズ
  • Nikon Pronea(プロ二ア)シリーズ
  • Nikon Nuvisシリーズ
  • MINOLTA Vectis(ベクティス)シリーズ
  • OLYMPUS Centurion(センチュリオン)シリーズ
  • OLYMPUS NewPic/i-Zoomシリーズ
  • PENTAX Efinaシリーズ

意外とたくさんのシリーズが登場していたことがわかります。

今では新品で売られていることはありませんが、中古ショップなどに行けばお目見えする機会はあるかもしれないので、探してみるのも面白いかもしれません。

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アドバンストフォトシステム(APS)とAPS-C・APS-Hとの関係性は

APSって本当に終わったの?現代にもAPS-CやAPS-Hっていう似た名前があるけど

アドバンストフォトシステム(APS)は2012年には販売はすべて終了しているので事実上終焉を迎えています。

では似た名前のAPS-CやAPS-Hとの関係は何なのか。

「アドバンストフォトシステム(APS)」とAPS-C・APS-Hの「APS」は同一の意味合いの言葉となっています。

もう少し具体的に言うと、APS-C・APS-Hはイメージセンサーの規格ですが、そのセンサーサイズがフィルム時代の規格である「アドバンストフォトシステム(APS)」のHサイズやCサイズと近しいことから、「アドバンストフォトシステム(APS)」の名前を使用し、それぞれ「APS-C・APS-H」と呼ばれるようになりました。

アドバンストフォトシステムはなぜ終焉してしまったのか

アドバンストフォトシステム(APS)はカメラやフィルム市場に入り込みはしましたが、35mmフィルムが普及しきっていたことやデジタルカメラ(コンデジやデジタル一眼レフなど)が登場したことにより、あまり普及はしませんでした。

さらにExif情報が記載・利用できることがメリットであったはずですが、Exif情報をプリントしないと写真の確認できないという状態になってしまっており、利点だったものが次第に欠点へと変化していっていました。

さらにアドバンストフォトシステム(APS)の現像料が35mmフィルムの現像よりも高価であったことも終焉につながる要因だったそうです。

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まとめ:アドバンストフォトシステムはAPS-C・APS-Hと深い関係にあります

今回はアドバンストフォトシステム(APS)に関する解説を行ってきました。

アドバンストフォトシステムは2012年に終焉を迎えてはしまいましたが、今でもその名前はAPS-C・APS-Hの中で生き続けています。

なかなかセンサーサイズの名前の由来を考える機会はないかもしれませんが、APS-C・APS-Hの「APS」にはしっかり意味合いが込められているので、ぜひこの機会に覚えてみてください。

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