こんにちは!卯月銀河(@gingacamera)です。
ズームをしてもF値が変わることがない「通しズーム」はズームレンズの中でも非常に貴重なズームレンズで、F2.8の通しズームは「大三元レンズ」、F4.0通しズームは「小三元レンズ」と特別な名称で呼ばれることもあります。
今回はそんなF2.8通しやF4.0通しを上回るF1.8通しの「SIGMA 17-40mm F1.8 DC Art」をSIGMAが発表したため解説していきます。
通しズームに興味のある方は必見です!
脅威のF1.8通し標準ズームレンズ!4種類のSigma 17-40mm F1.8 DC Artとは
様々なマウントのレンズや、ミラーレスカメラのSigma BFを発売するSIGMA(シグマ)がAPS-C用標準ズームレンズである「SIGMA 17-40mm F1.8 DC Art」を発表しました。
対応マウントはソニーEマウント、Lマウント、Xマウント、キヤノンRFマウントとなっており、ソニーEマウント、Lマウント、Xマウントは7月10日の発売を予定していますが、キヤノンRFマウントに対しては8月に発売となっています。
レンズとしては2013年に発売されたF1.8通しズーム「Sigma 18-35mm F1.8 DC HSM | Art」の後継機モデル的な位置づけとなっています。
特徴はなんといっても「F1.8の通しズーム」となっています。
通しズームとはズームを行う過程でF値の設定が変更されず、設定したままのF値を維持してくれるというものです。
つまりF1.8通しズームはどれだけズームを行っても、F1.8をキープしてくれるというわけです、
そもそもF1.8通しズーム自体が非常に貴重で発売する種類も少なく、直近でAPS-C用として発売したF1.8通しズームは存在していなく、フルサイズ対応まで範囲を広げたとしても2024年6月に同SIGMAが「28-45mm F1.8 DG DN」をEマウント用とLマウント用に発売した程度しかありません。
それくらい「F1.8通しズーム」というズームレンズは貴重なレンズというわけです。
Sigma 17-40mm F1.8 DC Artのスペックとは
Sigma 17-40mm F1.8 DC Artざっくりとしたスペックは以下の通りです。
※ここに載っていないスペックについては公式ホームページも掲載しているのでご確認ください。
メーカー | SIGMA(シグマ) |
発売日 | 2025年7月10日(RFマウント用のみ8月) |
機種名 | 17-40mm F1.8 DC Art ソニーEマウント用 17-40mm F1.8 DC Art Lマウント用 17-40mm F1.8 DC Art Xマウント用 17-40mm F1.8 DC Art RFマウント用 |
レンズタイプ | 標準ズームレンズ |
マウント | Eマウント Xマウント Lマウント RFマウント |
開放F値 | F1.8 |
焦点距離(35mm換算) | 17~40mm(約25.5~60mm) |
最短撮影距離 | 28cm |
レンズ構成 | 11群17枚 |
絞り羽根枚数 | 11枚 |
その他の特徴 | APS-C用 防塵・防滴 大口径 |
フィルター径 | 67mm |
最大径×長さ | 72.9×117.9mm(Eマウント用) 72.9×115.9mm(Lマウント用) 72.9×118.2mm(Xマウント用) |
重さ | 525g(Eマウント用) 535g(Lマウント用) 530g(Xマウント用) |
価格 | 約133,650円 |
最大の特徴はやはりF1.8の通しズームという点です。
F1.8の通しズームというのは非常に貴重なので、F1.8通しズームというだけで価値はあると思います。
APS-C用ということで軽量コンパクトなボディに収まっているのも魅力の一つです。
焦点距離も35mm換算で約25.5~60mm広角域から標準域までカバーしているので非常に使いやすい焦点距離となっています。
フィルター系が67mmで大口径レンズというのもポイントは高いです。
F1.8通しズームレンズ「18-35mm F1.8 DC HSM Art」との比較一覧表
ここでは17-40mm F1.8 DC Artと同じF1.8通しズームレンズである18-35mm F1.8 DC HSM Artとのスペック比較をざっくりしていきたいと思います。
メーカー | SIGMA(シグマ) | SIGMA(シグマ) |
発売日 | 2025年7月10日(RFマウント用のみ8月) | 2013年6月28日 |
機種名 | 17-40mm F1.8 DC Art ソニーEマウント用 17-40mm F1.8 DC Art Lマウント用 17-40mm F1.8 DC Art Xマウント用 17-40mm F1.8 DC Art RFマウント用 | 18-35mm F1.8 DC HSM Art(EFマウント用) 18-35mm F1.8 DC HSM Art(Fマウント用) |
レンズタイプ | 標準ズームレンズ | 標準ズームレンズ |
マウント | Eマウント Xマウント Lマウント RFマウント | EFマウント Fマウント Aマウント(販売終了) SAマウント(販売終了) Kマウント(販売終了) |
開放F値 | F1.8 | F1.8 |
焦点距離(35mm換算) | 17~40mm(約25.5~60mm) | 18~35mm(約27~52.5mm) |
最短撮影距離 | 28cm | 28cm |
レンズ構成 | 11群17枚 | 12群17枚 |
絞り羽根枚数 | 11枚 | 9枚 |
その他の特徴 | APS-C用 防塵・防滴 大口径 | APS-C用 大口径 |
フィルター径 | 67mm | 72mm |
最大径×長さ | 72.9×117.9mm(Eマウント用) 72.9×115.9mm(Lマウント用) 72.9×118.2mm(Xマウント用) | 78x121mm |
重さ | 525g(Eマウント用) 535g(Lマウント用) 530g(Xマウント用) | 810g |
価格 | 約133,650円 | 約77,000円 |
発売が約12年離れていることもあり、大きな進化が見て取れます。
焦点距離の幅が増え、防塵防滴にも対応、サイズも軽量コンパクトになり絞り羽の枚数も増えています。
対応マウントが異なるため同じ機種での性能比較を行うことはできませんが、SIGMAのF1.8通しズームは12年間で大幅な進化を遂げたことは間違いなさそうです。
F2.8通しズームレンズ「18-50mm F2.8 DC DN」との比較一覧表
ここではF2.8通しズームレンズである「18-50mm F2.8 DC DN」との比較を行っていきます。
メーカー | SIGMA(シグマ) | SIGMA(シグマ) |
発売日 | 2025年7月10日 (RFマウント用のみ8月) | 2021年10月29日 (RFマウント用は2024年7月11日) |
機種名 | 17-40mm F1.8 DC Art Eマウント用 17-40mm F1.8 DC Art Lマウント用 17-40mm F1.8 DC Art Xマウント用 17-40mm F1.8 DC Art RFマウント用 | 18-50mm F2.8 DC DN Eマウント用 18-50mm F2.8 DC DN RFマウント用 18-50mm F2.8 DC DN Lマウント用 18-50mm F2.8 DC DN Xマウント用 |
レンズタイプ | 標準ズームレンズ | 標準ズームレンズ |
マウント | Eマウント Lマウント Xマウント RFマウント | Eマウント RFマウント Lマウント Xマウント |
開放F値 | F1.8 | F2.8 |
焦点距離(35mm換算) | 17~40mm(約25.5~60mm) | 18~50mm(約27~75mm) |
最短撮影距離 | 28cm | 広角12.1cm/望遠30cm |
レンズ構成 | 11群17枚 | 10群13枚 |
絞り羽根枚数 | 11枚 | 7枚 |
その他の特徴 | APS-C用 防塵・防滴 大口径 | APS-C用 大口径 |
フィルター径 | 67mm | 55mm |
最大径×長さ | 72.9×117.9mm(Eマウント用) 72.9×115.9mm(Lマウント用) 72.9×118.2mm(Xマウント用) | 61.6×76.5 mm(Eマウント用) 69.2×74.5 mm(RFマウント用) 65.4×74.5mm(Lマウント用) 61.6×76.8mm(Xマウント用) |
重さ | 525g(Eマウント用) 535g(Lマウント用) 530g(Xマウント用) | 290g(Lマウント/Eマウント用) 300g(RFマウント用) 285g(Xマウント用) |
価格 | 約133,650円 | 約65,000円 |
スペック比較表を見ると、性能を重視するならF値が1.8通しや防塵防滴にも対応している17-40mm F1.8 DC Art、何よりも軽量コンパクトを重視するなら18-50mm F2.8 DC DNがベストかなと思います。
Sigma 17-40mm F1.8 DC Artの評価は?:卯月銀河視点
個人的に17-40mm F1.8 DC Artは買いのレンズです。
何よりもF1.8通しというのが非常に大きな点です。
F1.8は単焦点レンズの中でも非常に明るいレンズとして上げられますが、そんな明るいレンズにズーム機能が搭載されていると考えると非常に魅力的なレンズに間違いはありません。
さらに焦点距離も広角から標準域まで対応しているので、日常使いでもポートレート撮影などでも非常に使いやすいレンズになっていると思います。
個人所有だとソニーのα6400に常用のズームレンズとして使用するのは軽量コンパクトかつ様々なシーンで活躍できる構成になるのではないかと考えてます。
ズームを多用する方や少しでも明るいレンズが欲しい方、ポートレートなどでボケ感を演出したい方、なるべく軽量コンパクトな装備でまとめたい方など様々な方に刺さるレンズが17-40mm F1.8 DC Artかなと思います。
SIGMAのAPS-C用レンズは他にどんなのがある?
SIGMAは今回紹介した17-40mm F1.8 DC Art以外にも様々なレンズを発売しています。
他の記事でもSIGMAのレンズを紹介しているので是非チェックしてみてください。




まとめ:17-40mm F1.8 DC Artはどんな方にもおすすめできる標準ズームレンズ!
今回は様々なマウントのレンズや、ミラーレスカメラのSigma BFを発売するSIGMA(シグマ)が発表した、APS-C用標準ズームレンズである「Sigma 17-40mm F1.8 DC Art」を紹介してきました。
F1.8通しズームは唯一無二の性能と言ってほど非常に貴重なレンズで、それだけで十分購入する価値はあるかと思います。
比較検証した18-50mm F2.8 DC DNや18-35mm F1.8 DC HSM Artもシーンやマウントによっては十分良いレンズとなっていますが、3つのレンズでどれを選ぶかと聞かれたら迷わず17-40mm F1.8 DC Artと卯月銀河は答えると思います。
それくらい良いレンズがSIGMAから発売されるので、是非チェックしてみてください。
ズームを多用する方や少しでも明るいレンズが欲しい方、ポートレートなどでボケ感を演出したい方、なるべく軽量コンパクトな装備でまとめたい方など様々な方に刺さるレンズが17-40mm F1.8 DC Artです!


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